「仏 造って、魂 入れず」という慣用句があります。
キリスト教保育の園で「仏さま」?と、不思議に思われるかもしれません。
言うまでもなく、「仏像を作っても魂を入れなければ、単なる木や石と同じ」という意味の言葉ですが、実は聖書の中にも似たような表現と申しますか、「人間の手によって造った刻まれた像ではなく、本当の神さまを信じなさい」という教えがあります。
この慣用句は転じて、
「せっかく良いものを造っても、大事なものが抜け落ちていれば、
造った努力も無駄になる」という意味を持ちます。
明星幼稚園では、2023年度からの認定こども園移行と合わせ、新園舎の建築が始まっています。
・日本を代表する建築家によるデザイン設計
・山口県で一級の共同事業体による施工
・プロフェッショナルによる園庭監修
できあがる建造物や、保育環境は、非の打ちどころのない、
ピカイチのものとなる確信を持っています。
けれども、どれだけ外身が素晴らしくても、内実が伴わなければ意味がありません。
結局は「そこで、どのような保育が行われるか」が大切なのであり、
最後は保育にあたる「人」なのだと考えています。
園舎や園庭が勝手に保育してくれるわけではないからです。
園では今、園舎建築と並行して、
改めて「明星の保育」とは何かを問い直し、
「教育目標」や「保育基本方針」の時代に即した改定と共に、
保育者たちの再研修を重ねています。
それは、認定こども園移行に伴う、新たな保育部のスタートや、
10名以上の新規スタッフを迎えるための大切な備えの時でもあります。
当園で育った子どもたち自身が、
「明星幼稚園に入って本当に良かった」と、喜んで卒園後の人生の日々を過ごせるよう、
これからも「明星の保育」を磨き上げ続けてまいりたいと思います。
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